12・8集会
12月8日、大阪市立中央区民センターで「労働組合つぶしの大弾圧を許さない12・8集会」に600人余りが参加して開催された。この集会は、8月から11月にかけて、全日建関生支部に対する警察権力による異常なまでの不当弾圧により延べ40人が不当逮捕されるなかで取り組まれた。
■5年間の裁判経て主張が認められる■
冒頭、主催者挨拶に立った樋口実行委員会委員長は、「出身の全港湾大阪支部も過去港湾年金制度実現に向けて産別ストを行ったことがあった。その時は全国の全ての港で働く労働者が対象となる「年金制度」の実現をめざし、直接労使関係のない企業にも呼びかけストを敢行。その時に大阪支部の役員も威力業務妨害容疑で逮捕されたが、5年間の裁判を経て組合の主張が認められ罰金刑に終わったことがあった。
今回もバラセメント輸送運賃や生コン輸送運賃の引き上げを求めて、2017年12月12日からゼネストを行ったことが罪になるのであれば、憲法28条で保障された労働組合の権利(団結権・団体交渉権・団体行動権)を奪うものであり、黙って見過ごすわけにはいかない。関生支部に仕掛けられた不当弾圧に全世界から抗議の声が寄せられている。皆さんの力で弾圧を跳ね返そう」と決意を述べた。
■権力を乱用させた異常な逮捕者の数■
次に関生支部坂田副委員長から、この間の権力弾圧の経過を紹介したDVDを上映して報告した。
いま、関生支部に仕掛けられた組合つぶしの攻撃は常軌を逸している。関西労組連合会から逃亡した連合交通労連生コン産労や建交労関西支部とUAゼンセンは、大阪広域生コン協組にすり寄り、瀬戸弘幸ら差別排外主義者とも連携して組合つぶしを行っている。今回の家宅捜査で90ヵ所、動員された警察官1000名を超え、逮捕者延べ40人におよび、起訴された組合員10数人という異常さを示している。
大手セメントやゼネコン主導型のセメント・生コン業界では、生コン中小企業の経営安定を図るため労組が協力・協同の産業政策運動を進め現在の安定を図ってきた時に必ず権力弾圧が起こってきた。私たちは歴史に学び権力弾圧に屈せず勝利まで闘うと決意表明を行った。
■フルコースで支援。大阪労働者弁護団■
大阪労働者弁護団森博行代表幹事は、「関生弁護団を20人余りで構成し、権力弾圧に対してあらゆる法的な手続きを行い組合員の早期釈放を勝ち取るため奮闘している。
今年1月には、大阪広域生コン協組が連帯系企業に、組合と話しをするなど圧力を掛け、組合員を呼び出し脱退強要を行うなど不当労働行為の数々を行ってきた。これに対抗して組合勝利の仮処分が出され、さすがの大阪広域生コン協組もこれに従わざるを得なくなった。
今後も不当弾圧に対して弁護団として最大の支援を行う」と言われた。そして、小田弁護士からは、武委員長が大阪地裁で述べた陳述書が紹介され、万雷の拍手で応えた。
川口真由美さんのミニコンサートのあと、9名の方から連帯アピールをいただき、最後に集会決議文を小林実行委員会事務局から朗読し、参加者全員で承認し、全交の山川さんの団結ガンバローで集会は終わった。
【 くさり1月号より 】